Thinking In The Past.

トップ選手のへん平足

2015.03.31

ウサインボルトはなぜ速いのかということを解析していっても、想像しているほど意味がない。ある程度の学びはあるものの、真似ができるかというとそうではないことが多く、だからほわっとした全体としては学んでも、具体的に何かを活かせることはあまりない。

昔、僕の友人の末續選手がへん平足だというのでメディアが騒いだ。速い人がへん平足だったという話と、へん平足であれば速いという話は違う。彼がA型ならA型は速いのか。世の中のへん平足とそうではない人を調べ、50mの平均タイムの違いは何かを調べないと答えはわからない。個人的体験からくるこたえ。天才が持ち合わせていた特徴。いい結果が出た時に行われていたこと。それを迷信と呼ぶときもある。

喫煙は体に悪いなんて嘘だ。だって100歳になるこのおじいちゃんは毎日喫煙している。たった一つの事例から答えを導き出してしまう。体罰はいいことだ。なぜなら俺の人生ではそれはよかったと思っているからだ。一つの事例から普遍の答えを導き出してしまう。私たちはある身近な一つの事柄から学んでしまう。

トレンドもある。ある時期にはトップ選手は皆ももを上げて走るからそれが大事だと言われた。ところが長い時間軸で捉えるとそれはその時期に流行った特有の動きだったりする。普遍的な話なのか、時代の流行なのか。今輝いているものしか見れないとそれがわからない。

成功している人が持っている特徴と、それをやれば成功できるということ。それを分けて考えることが必要だと思う。参考までにオリンピックに出た多くの短距離選手の足はへん平足ではなかった。